ご家族様より有難いお手紙を頂きました。
施設長の佐藤です。
今になって落ち着いて書くことができました。
一月某日、あるお一人の利用者様が施設にて看取りを行い
安らかにお亡くなりになりました。
施設内では職員の肩もみを行ってくれたり、自分の食事を半分に分けて『どうぞ』と言ってくれるとても優しいお方でした。
ご家族様も優しい方ばかりでご来所されるたび、職員への大変ありがたい労いのお言葉、感謝の気持ちを仰っていただけました。
大変、励みになっておりました。
私たち共の施設では初めての施設内での看取りの方で最後はご家族様が20人ほどお集まりになり皆様に囲まれながら安らかにお亡くなりになりました。
これで良かったのか、もっとできることはあったのではないかと職員で話をするようになり、良い経験であったのと同時に
後悔する気持ちもいっぱいありました。
そんなある日、施設へお手紙が届き、ご家族様より施設への感謝のお気持ちがたくさん書いてある、大変ありがたいお手紙を頂戴いたしました。
職員全員で拝見させていただきました。
ありがたい気持ちでいっぱいなのと同時に、皆で話していた後悔の気持ちが報われたような気持になりました。
改めて、自分たちの仕事がこんなにも色々な人の心で出来ているものなのだなと実感しました。
日々、色々なことがあり施設としても私自身としてもまだまだ勉強中であり、もっと成長していかないといけないと思う中、何か悶々としたものやもどかしさを感じていましたが、お手紙や感謝のお言葉をいただきまして、また一つ、みんなで成長できたことを実感できたとともに、しっかりと利用者様とご家族様の心に寄り添う介護ができるようにまた、成長していかなければと思いました。
もちろん別れは、何回経験しても悲しいものです。
だからこそ最後まで『幸せに過ごせる場所』『利用者様、ご家族様が安心できる場所』を目指してこれからも暖かい場所で在り続けられるよう精進し邁進していきたいと思います。